ほくろ(母斑細胞母斑)
ほくろ(母斑細胞母斑)
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母斑細胞母斑(ほくろ)とは、母斑細胞(未分化なメラノサイト系細胞)の増殖による良性腫瘍です。生まれたときからある先天性のものと、思春期以降や成人してからできる後天性のものがあります。また、加齢とともに大きくなったり、盛り上がってきたりすることもあります。通常は良性ですが、まれに悪性黒色腫へ移行する場合があります。気になるほくろがあれば、お気軽にご相談ください。
母斑細胞の皮膚内での位置により、下記の3つに分類されます。
色は薄茶色から黒色まで幅広く、形は円形〜楕円形が多いです。表面は平坦なものからドーム状に隆起するものまであり、毛が生えることもあります。
ほくろ(母斑細胞母斑)の診断は、主に問診、視診、触診、ダーモスコピー検査によって行います。発症時期や色、形、大きさの変化などを詳しく伺い、肉眼で観察しつつ、ほくろを触って評価することもあります。ほくろ(母斑細胞母斑)と症状が似ている他の疾患との鑑別は重要で、この鑑別にはダーモスコピー検査が有用です。ダーモスコープという拡大鏡で病変部を観察することで、肉眼では見えなかったほくろの特徴的な所見を捉えることができます。
ほくろ(母斑細胞母斑)の治療には、炭酸ガスレーザーによる方法と、外科的切除による方法があります。
部位や大きさに応じて最適な治療方法をご提案します。
主に治療方針が異なるものを中心に記載しました。
加齢に伴って生じる表皮の良性腫瘍です。軽度盛り上がる、薄い茶色や濃い茶色を呈する病変なので、一見するとほくろ(母斑細胞母斑)と似ていますが、表面がざらざらしているのが特徴です。治療は炭酸ガスレーザーできれいに取れることが多くおすすめです。また、老人性いぼ(脂漏性角化症)の治療では、液体窒素も有効です。ただし、顔や首などでは色素沈着のリスクもあるため注意が必要です。なお、脂漏性角化症にはダーモスコピー検査で特徴的な所見があり、診断する上で有用です。詳細はいぼ、炭酸ガスレーザー、液体窒素をご覧ください。
真皮でメラノサイトが増殖した良性腫瘍です。軽度盛り上がる、青みがかった黒色の病変として現れます。一見するとほくろ(母斑細胞母斑)と似ていますが、ほくろと異なり病変が真皮の深層に存在するため、炭酸ガスレーザーで治療を行うと深い瘢痕が残るリスクが高く、適した治療法は切除術となります。このように治療方針の決定には正確な診断が重要であり、ダーモスコピー検査が有用です。
真皮で線維芽細胞が増殖した良性腫瘍です。軽度盛り上がる、薄い茶色~濃い茶色を呈する病変なので、一見するとほくろ(母斑細胞母斑)と似ていますが、ほくろと異なり病変が真皮の深層に存在するため、炭酸ガスレーザーで治療を行うと深い瘢痕が残るリスクが高く、適した治療法は切除術となります。また、皮膚線維腫にはダーモスコピー検査で特徴的な所見があり、診断する上で有用です。
メラノサイトの悪性腫瘍で、皮膚がんの中でも転移しやすく特に注意が必要な疾患です。色が不均一で多彩なものや、形が不規則なもの、一部だけ盛り上がっているものなどは悪性黒色腫を疑います。ダーモスコピー検査が診断に有用ですが、確定診断には皮膚生検による病理検査が必要です。治療は病期に応じて外科的切除や抗癌剤などがあり、炭酸ガスレーザーや液体窒素は適応となりません。疑わしい場合には高度医療機関へご紹介いたします。
表皮最下層にある基底細胞に類似する細胞の悪性腫瘍です。転移はまれで比較的経過が緩やかな皮膚がんです。ダーモスコピー検査で特徴的な所見が確認でき、ほくろ(母斑細胞母斑)との鑑別に有用です。確定診断には皮膚生検による病理検査が必要で、治療は外科的切除が原則です。炭酸ガスレーザーや液体窒素は適応とならず、疑わしい場合には高度医療機関へご紹介いたします。
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