脂漏性皮膚炎|市川駅前いぶち皮膚科|皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科・美容皮膚科

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脂漏性皮膚炎

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脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、皮脂の分泌が多い部位に赤みやかゆみ、ふけのような皮むけを生じる慢性的な皮膚炎です。主に、頭、顔、耳の周囲、胸、背中などにみられ、乳児から成人まで幅広い年齢層に発症します。
症状は一時的に良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多く、「なかなか治らない」「市販のシャンプーや外用薬を使っても改善しない」と感じて受診される方も少なくありません。特に顔や頭皮など目立つ部位に症状が出やすいため、見た目の変化がストレスになることもあります。しかし、症状に応じた適切な治療と日常ケアを行うことで、症状の改善や再発のコントロールが期待できます。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因は主に、①皮脂の分泌増加②マラセチア菌③炎症の3つです。脂漏という名前のとおり、皮脂の分泌が多い部位に生じます。皮脂の分泌は、ホルモンバランスの変化、ストレス、睡眠不足、偏った食生活、疲労などにより増加します。マラセチア菌は誰の皮膚にも存在する真菌(常在菌の一つ)ですが、分泌が増加した皮脂を分解し、その分解産物が皮膚に刺激を与えることで炎症が起こると考えられています。
そのほか、季節の変化、生活リズムの乱れ、不適切な洗髪・洗顔、強い摩擦、免疫機能の変化なども、発症や再発に関与するとされています。

脂漏性皮膚炎の検査・診断

脂漏性皮膚炎の診断は、主に視診によって行います。症状の出ている部位や赤み、皮むけの程度、経過などを総合的に判断します。脂漏性皮膚炎と症状が似ている他の疾患との鑑別も重要です。必要に応じて、採血、顕微鏡検査などを行います。

脂漏性皮膚炎の治療

脂漏性皮膚炎の治療は主に、ステロイド外用抗真菌薬の外用です。

ステロイド外用

炎症を抑える基本となる塗り薬です。5つのランクのステロイド外用薬があり、剤形も軟膏、クリーム、ローションなどがあります。脂漏性皮膚炎は顔、頭に多く生じるため、頭にはローションタイプ、顔には軟膏やクリームを処方することが多いです。ステロイドにはシャンプー製剤(コムクロシャンプー)もあり、頭の皮疹が広範囲の場合に有用です。症状の強さや部位に合わせて薬を選択し、適切な量と期間を守って使用することが大切です。

抗真菌薬の外用

ニゾラール(ケトコナゾール)

脂漏性皮膚炎の病態においてマラセチア菌の関与は大きく、抗真菌薬の塗り薬は重要な治療の柱となります。脂漏性皮膚炎では赤みやかゆみがある場合が多く、これら抗真菌薬の外用とともにステロイド外用薬を併用することが多いです。症状がおさまった後も、抗真菌薬を週2回程度など定期的に外用することで、再発を抑え、脂漏性皮膚炎をコントロールすることが可能です。

その他

上記以外にも、薬局で購入できるコラージュフルフルシリーズがあります。ミコナゾールという抗真菌成分を含有しており、脂漏性皮膚炎の治療や予防に有用です。シャンプー、リンス、石鹸、泡石鹸などラインナップも豊富です。

脂漏性皮膚炎で注意すべき生活習慣

脂漏性皮膚炎の増悪や再発は、生活習慣とも関わりがありますので、それらを避けることも重要な治療になります。

ストレス

ストレスや睡眠不足は症状を悪化させるため、規則正しい生活を心がけましょう。

洗顔

過度な洗顔や熱いお湯での洗髪を避けましょう。

食事

脂っこい食事やアルコール、刺激物の過剰摂取を控え、野菜やビタミンB群を含むバランスの取れた食事を意識しましょう。

物理的刺激

患部を掻いたり強く擦ったりしないようにしましょう。

脂漏性皮膚炎と症状が似ている他の疾患

部位別に鑑別すべき疾患は異なります。主に治療方針が異なるものを下記に挙げました。

頭部

乾癬

表皮の炎症と角化が特徴の皮膚疾患です。乾癬でもふけが生じますが、乾癬の皮膚は赤くて厚みがあるのが特徴です。ステロイドとビタミンD3の配合薬の外用が有効です。詳細は乾癬をご覧ください。

頭部白癬

白癬菌による毛包への感染症です。脱毛を呈することもあります。疑わしい場合は顕微鏡検査を行います。治療は抗真菌薬の内服が必要です(抗真菌薬の外用は毛包の深いところまで届かず無効なことが多いため)。詳細は水虫(白癬)をご覧ください。

顔面・耳

酒さ

いわゆる赤ら顔です。顔に赤みや血管拡張などを伴う皮膚疾患です。脂漏性皮膚炎とは違い、かゆみは少ないです。詳細は赤ら顔(酒さ)をご覧ください。

膠原病

脂漏性皮膚炎と鑑別が重要になるのは、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚筋炎、シェーグレン症候群です。疑わしい場合は採血などを行います。治療は免疫抑制薬やステロイド全身投与などが必要です。

胸部・背部

癜風

マラセチア菌による表皮への感染症です。疑わしい場合は顕微鏡検査を行います。脂漏性皮膚炎と癜風は、いずれもマラセチア菌が関与しており、抗真菌薬の外用が有効です。しかし、脂漏性皮膚炎はあくまで皮膚炎でありステロイド外用が有効である一方、癜風ではステロイド外用によってしばしば悪化するため使用しません。

落葉状天疱瘡

高齢者に好発する水疱症(水ぶくれを起こす自己免疫疾患)の一つです。この疾患がやっかいなのは、明らかな水疱を形成せず、湿疹と紛らわしい皮疹を呈するところです。疑わしい場合は採血などを行います。治療は免疫抑制薬やステロイド全身投与などが必要です。

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