粉瘤・炎症性粉瘤
粉瘤・炎症性粉瘤
粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)が形成され、その中に角質や皮脂などの老廃物が蓄積したものです。原因は体質によることが多いですが、毛穴の詰まりや皮膚の軽微な損傷などにより、皮膚の一部が皮膚の内側に入り込んで袋を形成することで生じることもあります。通常、自然に消えることはなく、徐々に大きくなる傾向があります。袋がとけて中に充満した角質や皮脂が皮膚内部に触れることで異物反応として炎症が起こり、赤く腫れ上がり痛みを伴うことがあります。これを炎症性粉瘤(えんしょうせいふんりゅう)と呼びます。粉瘤そのものは良性ですが、感染・炎症を繰り返すことがあるため、適切な治療が必要です。放置すると袋がどんどん大きくなり、治療がより複雑になることがありますので、気になれば早めに受診しましょう。
炎症が起きていない粉瘤では、皮膚の下に丸くて弾力のあるしこりとして触れます。しこりの表面には、黒い点(開口部)が見られることがあります。大きさは数mmから数cmまでさまざまで、ゆっくりと増大することがあります。炎症性粉瘤になると、患部が急激に赤く腫れ上がり、強い痛みが生じます。内部に膿が溜まると、波動(ぶよぶよとしたやわらかい感触)が触れるようになります。炎症が進行すると、自然に破れて膿が排出されることがあります。
粉瘤の診断は、主に視診と触診によって行います。皮膚の下の弾力のあるしこりと、表面の黒い開口部(臍)が確認できる場合は、比較的容易に粉瘤と診断できることが多いです。また、炎症性粉瘤の診断は、問診による経過も踏まえて診断します。なお、粉瘤・炎症性粉瘤と症状が似ている他の疾患との鑑別は重要です。必要に応じて、検査を行います。
診察では、部位と大きさによって最適な治療方法をご提案いたします。
炎症が強い時期は粉瘤の袋が周囲と癒着しており袋を取り除く手術ができません。そのため、まずは切開して膿を出し、痛みや腫れを和らげることを優先します。その後、炎症が落ち着いたタイミングで改めて袋ごと摘出する根治手術を行います。
数多くありますが、主に治療方針が異なるものを中心に下記に挙げます。
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